再生医療・免疫療法
疼痛治療
施術について
疼痛治療
CLOSE目次
- 幹細胞培養上清注入療法とはポイント1:変形性ひざ関節症に有効ポイント2:長期的な改善が見込めるポイント3:入院いらずの治療
- 治療を受ける前に
- こんな方が受けられています本治療計画で対象とする基礎疾患間葉系幹細胞の効果
- 治療の流れStep1:脂肪の採取Step2:検査・培養Step3:治療ご不安は可能な限り取り除きます
- 痛みが改善される理由他にも期待できる作用が示唆されています
- よくある質問
- 疼痛治療の効果はどれくらいで現れますか?
- 治療は誰でも受けられますか?
- 余った幹細胞はすぐに廃棄されますか?出典
- 概要やリスク
- 予測される副作用・合併症
- 幹細胞投与後の有害事象
- 確認事項
- 料金表幹細胞培養上清注入療法
幹細胞培養上清注入療法とは
再生医療のひとつで、炎症や痛みの抑制に働く幹細胞を増殖してから患部に注射し、直接作用させます。自分のお腹の脂肪から採取した幹細胞を利用するため、アレルギーなどの心配も少ない治療法です。
ポイント1:変形性ひざ関節症に有効
変形性ひざ関節症に対する効果として、炎症からくる痛みと関節機能の改善が認められていて、整形外科領域で近年広がっている治療法です。
ポイント2:長期的な改善が見込める
ひざ関節症クリニックでは治療後6ヵ月〜1年にわたり、痛みや関節機能が改善されていることを確認していて、日本再生医療学会でも報告しています[1]。
ポイント3:入院いらずの治療
幹細胞の投与は注射器で行えるため、人工関節などの手術のようにひざを切開しないで行うことが可能です。もちろん、治療後すぐに日常生活に戻れます。
治療を受ける前に
現在、再生医療は躍進を遂げ、日々新しい治療への可能性がニュースなどで取りあげられています。
しかし、幹細胞の治療は新しい治療のため、まだ治療例が少なく適応が曖昧であり、効果性に関して科学的に解明されていないことが多く、治療の科学的根拠がありません。
安全性に関しての検証は行ってきており、これまでに当院では、幹細胞の治療を受けられた患者さまに重篤な有害事象等は発生しておりませんので、今回この治療をご紹介しています。
これから説明する内容をご確認いただき、患者さまの自由意思によりどのような治療を選択するかお選びください。
こんな方が受けられています
当院でこの治療を受けられている患者さまは、変形性ひざ関節症の進行期〜末期である方が89%を占めています。なかには片ひざの人工関節置換術後、もう手術はしたくないと幹細胞培養上清注入療法を受けられた患者さまもいらっしゃいました。早期治療の方がより高い効果が期待できますが、当グループの症例では、進行期〜末期においても一定の効果が確認されています[2]。
- 変形性ひざ関節症の進行期〜末期
- ひざの痛みが強く歩きづらい
- できれば人工関節にしたくない
本治療計画で対象とする基礎疾患
- 筋膜性疼痛症候群
- 肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)
- 変形性膝関節症
- 神経痛(肋間/坐骨/三叉/など)
- 上腕骨外側上顆炎
- 変形性股関節症
- 脊柱管狭窄症
- 外傷性頚部症候群
- 線維筋痛症
- がん
- 帯状疱疹後神経痛
- 糖尿病性神経障害
- 脊髄損傷
- 脳卒中後痛
- 多発性硬化症
- パーキンソン病
間葉系幹細胞の効果
- 抗炎症作用
- 神経保護作用
- 免疫調節作用
- 血管新生促進作用
治療の流れ
患者さま自身のお腹から20mLの脂肪を採取して、その細胞から幹細胞を分離して培養したものを使用します。幹細胞はごく少量の脂肪でまかなえ、細身の方や高齢の方でも問題ありません。
Step1:脂肪の採取
20mL採取して細胞加工センターに輸送
Step2:検査・培養
感染症検査後、無菌環境下で培養すること6週間
Step3:治療
クリニックにて関節内に注射します。痛みはほぼなく、治療後もいつもの通りに生活いただけます。投与は点滴による静脈からの投与で行います。投与回数や投与間隔は医師とのカウンセリングにより決定します。
投与する幹細胞数は、4×1,000,000(400万)個/kg 以下の細胞数です。ただし、1回当たりの投与する幹細胞数の上限は2億個となります。
ご不安は可能な限り取り除きます
脂肪の採取と言っても、注射器のような器具で吸い取るので、大きな傷や出血はありません。施術時間も10分ほどです。そうは言ってもご不安かと思いますので、看護師が常に近くで付き添い、医師も次に何を行うかきちんとお声がけして、リラックスできるよう努めております。
痛みが改善される理由
幹細胞には、炎症を抑える作用や、鎮痛を促す物質を産生する作用が報告されています[3][4]。ただ痛みが軽減されるだけでなく、痛みの原因を治療できるというわけです。また一方で軟骨を保護するという報告も見られ[5]、この作用も変形性ひざ関節症の症状改善や病態の進行抑制へと有意に働いているのではないかと考えられています。実際、幹細胞培養上清注入療法の関節内注射で、痛みや関節機能を数値化したスコアに改善が見られたという結果も、国際的な医学誌に掲載されています[6]。
他にも期待できる作用が示唆されています
幹細胞培養上清注入療法で軟骨が再生されたという有意な結果は、残念ながらまだ得られていません。ただ、それを期待させる報告は散見されます。例えば、幹細胞の抗炎症作用より組織修復作用の方が、炎症の抑制に関係しているかもしれないことを示唆する結果[7]がひとつ。また、軟骨改善スコアが良くなったマウス実験[3]や、ヒトの治療ではごく数例ですが、MRI画像のように軟骨の厚みが増していた例[6]の報告もあり、可能性の広がりを感じます。
よくある質問
疼痛治療の効果はどれくらいで現れますか?
だいたい2〜3ヵ月ほどで効果が現れてくるケースが多く見られます。変形の程度によって個人差はありますが、なかには1ヵ月くらいで効果が出てくる方もいらっしゃいます。
治療は誰でも受けられますか?
治療の対象となるのは、
- 1. 慢性疼痛を有する方
- 2. 慢性疼痛に関する、他の標準治療法で満足のいく疼痛緩和効果が認められなかった方
- 3. 副作用等の懸念により、標準治療法を十分理解した上で標準治療で用いられる薬物による治療を希望しない方
です。また、
選択基準 (6項目)
3ヶ月以上続く慢性疼痛がある方
除外基準 (12項目)
疼痛の原因が心因性のみの方
となっています。
加えて、以下にお示しする感染症等の検査をし、感染が確認された場合、幹細胞の培養ができませんので本治療は中止となります。
- 1. HIV(抗原抗体法)
- 2. HCV 抗体 (CLIA 法)
- 3. HBs 抗原 (CLIA 法)
- 4. HBe 抗原 (CLIA 法)
- 5. HTLV-I 抗体(CLEIA 法)
- 6. 梅毒(RPR 法)
- 7. 梅毒(TPHA 法)
- 8. 単純ヘルペス(CF 法)
- 9. マイコプラズマ(PA 法)
- 10. パルボウィルスB19(IgM抗体)
余った幹細胞はすぐに廃棄されますか?
残余分細胞は適切な環境で無償保管させていただきます。
【単回治療】
初回の幹細胞培養完了日より24か月間
【複数回(4回)治療】
初回の幹細胞培養完了日より48か月間
無償保管期間以降は、患者様より保管依頼のお申し出がない場合は、適切に廃棄させていただきます。
継続保管を希望される患者様は当院へお申し出ください。有償で保管することが可能です。
出典
[1] ∧
大鶴任彦 自由診療として行う膝関節領域再生医療の現状と課題 第18回日本再生医療学会総会(シンポジウム)2019
[2] ∧Naomasa Yokota, et al. Clinical results following intra-articular injection of adipose-derived stromal
vascular fraction cells in patients with osteoarthritis of the knee. Regenerative Therapy.
2017;volume6:108-112
[3] ∧M. ter Huurne, et al. Antiinflammatory and Chondroprotective Effects of Intraarticular Injection of
Adipose-Derived Stem Cells in Experimental Osteoarthritis. Arthritis and Rheumatism, vol.64, no.11,
pp.3604–3613,
2012.
[4] ∧Jo CH, et al. Intra-articular Injection of Mesenchymal Stem Cells for the Treatment of Osteoarthritis
of the
Knee: A 2-Year Follow-up Study. Am J Sports Med ;45(12):2774-2783. 2017.
[5] ∧M. Maumus et al. Adipose mesenchymal stem cells protect chondrocytes from degeneration associated with
osteoarthritis. Stem Cell Research 2013 Sep; 11(2):834-44.
[6] ∧Pers YM, et al. Adipose Mesenchymal Stromal Cell-Based Therapy for Severe Osteoarthritis of the Knee: A
Phase
I Dose-Escalation Trial. Stem Cells Trans Med 5: 847-56. 2016.
[7] ∧田中良哉ほか. 間葉系幹細胞を用いた炎症性関節炎の治療と再生. Jpn. J. Clin. Immunol., 38 (2) 86~92. 2015
[8] ∧
横田直正 脂肪由来培養幹細胞(ASC)と非培養間質血管細胞群(SVF)の膝関節腔内注入療法の臨床比較研究 第17回日本再生医療学会総会(シンポジウム)2018
概要やリスク
予測される副作用・合併症
幹細胞の投与時 幹細胞の投与により発現する可能性のある合併症、副作用は次のとおりです。
- アナフィラキシー反応(急性アレルギー反応による冷汗、嘔気、嘔吐、腹痛、呼吸困難、血圧低下、ショック状態等)
- 肺塞栓(注入した幹細胞による肺血管の閉塞、症状が重いと呼吸困難様症状)
- 穿刺部の痛み、内出血、穿刺による神経障害
- 嘔気、嘔吐
- 皮膚の発疹
- 肝機能障害
- 現在感染症がある場合の悪化
幹細胞投与後の有害事象
・頭痛: 3(8.1%)
・倦怠感: 2(5.4%)
・浮腫(全身,局所): 2(5.4%)
・臀部熱感: 1(2.7%)
・発疹: 1(2.7%)
確認事項
- 投与適応基準の確認 →それぞれの適応基準を満たすこと
- 採取前の感染症チェック →陽性の場合には治療適応外
- 幹細胞投与リスクが高い場合には投与出来ない場合がある ※重症疾患の合併、細胞投与前の高血圧・低血圧、低酸素血症など複数回投与の場合は、3~6ヵ月間隔が望ましい
- 培養上清を併用投与する場合には、幹細胞投与後が望ましい
- 定期的なフォローアップ検査における受診が必要
- エビデンスが確立されていない →期待される効果が出ない場合や効果が現れるまで時間がかかる
料金表
幹細胞培養上清注入療法
幹細胞培養上清注入療法(全頭皮)1回110,000円幹細胞培養上清注入療法(全頭皮)5回495,000円
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03-6261-2458(麹町)03-5422-9901(BIOTOPE)
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